2011年12月3日土曜日

カジノで負けたのではない

某製紙会社の某会長がカジノで100億円負けたなどと報じられているが、実はギャンブルに負けたわけではない。

ギャンブルは長くやると必ず引き分けることになる。大数の法則によって限りなく長く行うと必ず確率通りに帰着するからである。
サイコロを投げてたまたま1が3回続くということはあっても、600万回振ればそれぞれの目が100万回づつ出ることとなる。
二分の一の確率のギャンブルであるバカラ賭博に100万回賭ければ50万勝50万敗の引き分けになるのである。

では、なぜ負けるのでしょうか?
それはギャンブルにはテラ銭という手数料が存在するからである。
つまり、負けたのではなく手数料を徴収されたのです。
バカラの場合、テラ銭は5%です。
一晩やって50万円負けたというときは、掛けた延べ総金額が1000万円で手数料を50万円抜かれたということなのです。

某会長が100億円負けたと思い込んでいるとすれば、本当は述べ掛け金総額2000億円でその5%を手数料としてカジノに徴収されたということです。

客はギャンブルをしているが、胴元は確実な集金システムを稼働しているだけなのです。
100億も使うならば、カジノを自分でできたのに。
愚かなことです。