2014年10月18日土曜日

破綻を予感すれば、もはや本当の敵は他の債権者となる

あなたが多額の売掛金などの金銭債権を抱えている取引先の経営状況が悪化し、いよいよ破綻しそうだとするとどうしますか?

何とか破綻前に自分の債権「だけは」回収したいと考えるでしょう。
しかも、他の債権者たちが「気づく前に」「出し抜いて」。

経営状態が悪化した会社に、全債権者の分の財産などありません!
ですから、こうなればもはや敵はその会社(債務者)ではなくなるのです。

これは、投資詐欺でも同じでしょう。
投資詐欺に引っかかり、それに気付いたならば「破綻する前に」「他の被害者が投資詐欺と気づく前に」、自分の投資元本の回収を急ぐのが先決でしょう。
もはや敵は胴元ではありません!


また、国家破産に関しても同じことが言えます。
私たち国民はこの日本という国に対して「貸付金」という金銭債権を間接的に有している債権者なのです。
(直接的には、国民は金融機関に対する債権者で、金融機関が国に対する債権者となっています)

現在は金融緩和によりこの国はいくらでも新発国債が発行できるので、安倍黒田政権が続く限りは取りあえず財政破綻はないでしょう。
但し、この政権が倒れればいよいよ危ないと私は考えています。

国民のほとんどが、「自分がこの国の債権者」という自覚すらない中、これに今の時点で気づいている人は、いざという時には他の債権者を出し抜くことが出来るでしょう。

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