2014年10月31日金曜日

インターネットが奪ったエネルギー


若者たちの平均年収が三百万円に届いていないようです。
しかも、二百万円にも満たない方々がかなりな割合を占めています。
一方で、ほんの一握りの一流企業社員は30台で年収が一千万円に達し、平均年収を引き上げています。


世代間格差というものがよく取り上げられますが、同世代格差のほうが現在は深刻なレベルになって来ています。

若年世代の格差を広げた最大の原因は、雇用形態の変化でしょう。
私が20代サラリーマンの頃は、正社員が当たり前の時代でした。
正規雇用と非正規雇用の格差が広がっています。

この問題、一番深刻なのは格差が固定されていることではないでしょうか?


どうも、収入が低い人が工夫や頑張りによって上を目指すというエネルギーが欠落しているような気がします。
上昇エネルギーの基本は、反骨精神です。

ネット社会の発達によって、その反骨のエネルギーが低下したのではないだろうか?

エネルギーは溜め込んでこそ爆発するものです。
それが、不満や不安を匿名でぶつけ合う仲間がすぐにでき、日々の鬱憤が解消されてしまうと、何とかしようと行動しなくなる。


今の日本、若者に上昇思考が欠けていることが最も問題であると感じています

かつては、就職すれば少ない給料ながらローンを組んで車を率先して買ったものです。
そうすると、友人間で自然と車種やグレードを競うようになって行き、その競争心によって上昇エネルギーが生まれたものです。

今の若者たちは、車に興味がなく、そのお金を通信費に費やされています。



コンビニやファミレスなどなかった時代は、正月前に食料を買いだめしなければならなく不便でした。
しかしながらその不便さが逆に、家庭というものの有り難みを感じさせてくれたものです。


今は、ずっと一人でも生活に困らなくなった。
また、ネットで孤独感も埋められる。


誰しもを便利にさせる道具は、自分の努力で便利にしようという上昇思考エネルギーを人間から奪ってしまうのだろう。

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